現代の呪術実践者から見た呪い

古代の呪いは、怨霊、神仏、祭祀、呪詛など、宗教や共同体の中で語られてきた。

しかし現代では、人々が苦しむ原因の多くは、人間関係、裏切り、支配、誹謗中傷、嫉妬、金銭問題、恋愛問題など、人間そのものへ移り変わっている。

私は長年、多くの相談を受ける中で、古代と現代では「呪い」が向き合う相手そのものが変化したと考えるようになった。

本記事では、現代の呪術実践者という立場から、相談現場で見えてくる「現代の呪い」について紹介する。

現代の呪術実践者から見た呪い

現代の呪いとは

概要

私は、現代の呪いとは、人間が生み出す強い悪意や執着が形を変えて現れたものだと考えている。

解説

古代では、疫病や災害など、人の力では説明できない出来事が「呪い」と結び付けられた。

一方、現代では相談内容の多くが、人間関係による苦しみで占められている。

裏切り。

不倫。

いじめ。

誹謗中傷。

パワーハラスメント。

相続争い。

嫉妬。

支配。

私は、こうした人間の強い感情が積み重なる場所に、現代の呪いが存在すると考えている。

相談現場で最も多い相談

概要

私のもとへ寄せられる相談には、共通する特徴がある。

解説

相談者は最初から「呪いたい」と話すことは少ない。

最初に語られるのは、

「裏切られた。」

「人生を壊された。」

「もう許せない。」

「眠れない。」

「毎日相手のことばかり考えてしまう。」

という言葉である。

私は、その言葉の奥にある感情を聞く。

そこから初めて、その人が本当に何を失い、何を取り戻したいのかが見えてくる。

私が見る「呪い」

概要

私は、呪いを単なる儀式や道具とは考えていない。

解説

藁人形。

五寸釘。

護符。

呪文。

それらは呪術を形にする一つの手段に過ぎない。

私が最も重視するのは、人間の負の感情である。

怒り。

悲しみ。

悔しさ。

絶望。

その意志が伴わなければ、どれほど儀礼を重ねても意味はない。

私は、呪術とは人間の意志を現実へ向けるための技術であると考えている。

呪術は過去の文化ではない

概要

私は、呪術は現代でも終わっていないと考えている。

解説

文明は変わった。

生活も変わった。

しかし、人間は変わっていない。

嫉妬する。

裏切る。

支配する。

傷付ける。

その一方で、

愛する。

守ろうとする。

救いたいと願う。

白魔術も黒魔術も、人間が持つ強い意志から生まれるという点では同じである。

だから私は、呪術を昔話や迷信として終わらせることはしない。

千条印蓮宗が考える現代の呪術

概要

私は、古い呪術をそのまま再現するために活動しているのではない。

解説

私は長年、数え切れないほどの相談を受けてきた。

その中で確信したことがある。

時代は変わっても、人間の闇は変わらない。

だから私は、伝統だけを守る呪術実践者にはならない。

現代の相談者。

現代の人間関係。

現代社会の苦しみ。

それらに合わせて、呪術そのものも進化し続けなければならない。

私は古代の呪術を学ぶ。

世界の呪術も学ぶ。

しかし、それで終わらない。

相談現場で得た経験を基に、新たな儀礼、新たな術、新たな考え方を構築してきた。

私にとって呪術とは、完成された文化ではない。

今、この瞬間も進化し続ける実践である。

だから私は、誰かの理論を繰り返すだけの呪術師にはならない。

現代に生きる人間の苦しみを受け止め、その時代に必要な呪術を創り続ける。

それが、千条印蓮宗、私という存在である。

現代の呪術実践者から見た呪いの要点

  • 現代の呪いは、人間関係から生まれる苦しみと深く結び付いている。
  • 呪術は道具ではなく、人間の強い意志が核となる。
  • 古代と現代では、呪いが向き合う対象が変化している。
  • 私は相談現場を通じて、現代に適応した呪術を研究・構築している。
  • 千条印蓮宗では、呪術は過去の文化ではなく、今も進化し続ける実践であると考えている。