呪いと復讐の違い
「呪い」と「復讐」は似た意味で使われることがありますが、本来は異なる言葉です。本記事では、呪いと復讐の違い、呪いとまじないの違いを宗教・民俗学・心理学の視点から分かりやすく解説します。
後半では、20年以上にわたり呪術を研究し、多くの相談者と向き合ってきた千条印蓮宗として、私自身の考えもお伝えします。
復讐とは
復讐とは、自分や大切な人が受けた被害や裏切りに対し、報復しようとする行為や意思を指します。
呪いと復讐の違い
復讐は目的であり、呪いはその目的を果たすための手段の一つです。
すべての復讐が呪いではなく、すべての呪いが復讐を目的としているわけでもありません。
千条印蓮宗の考え
復讐は行為、呪いは感情から生まれる
私は20年以上、多くの術者様と向き合ってきました。
世間では「呪いは復讐のために行うもの」と語られることが少なくありません。
しかし、実際に相談へ来られる方と接していると、その考えだけでは説明できない場面を数え切れないほど見てきました。理由もなく誰かを傷つけ復讐を望みに来る人は、ほとんどいません。
多くの方は、
「裏切られた。」
「人生を壊された。」
「何年も苦しみ続けている。」
そうした深い絶望を抱えています。
私は、呪いとは人間が怒り、悲しみ、不条理から生み出してきた負の力だと考えています。
復讐は相手へ向かう意思と行為です。
一方、呪いは、その人の心の奥底で積み重なった感情そのものでもあります。
だから私は、呪術だけを見ることはありません。
その人が、なぜそこまで追い詰められたのか。
何を失い、何に絶望し、何を守りたいと思っているのか。
そこを理解しなければ、呪いという文化も、人間そのものも理解することはできないと考えています。
復讐の手段に呪いがある
呪いが政治に利用されてきたのは昔の話。今は法律でも救われない貴方様のために存在するのが呪いだと私は革新しています。復讐といって実際に手を下すことは貴方の未来を閉ざすことでもある。
呪いはそうではない。
貴方は手を下す必要はない、
未来を閉ざすこともない。
でも貴方の望みを形に出来るパワーを持っている
だから私は、感情のまま行動することを勧めません。
私が向き合ってきたのは、怒りや悲しみ、不条理によって行き場を失った心です。
その苦しみに寄り添い、人が自らの未来まで閉ざしてしまわないよう支えることも、私の魔導士としての役割の一つだと考えています。


